コラム一覧へ スモモ(プラム) '11年 07月 15日
「李下に冠を正さず」
「李」とはスモモのこと。スモモの木の下で冠を直すと、スモモの実を盗んでいるように見えるという中国の故事に由来する言葉(故事成語)です。つまり、不用意に人から疑われるようなことはするな、紛らわしい行動はするな、ということ。
日本でも古事記や万葉集に「李」という言葉が登場しています。スモモは中国揚子江から日本に及ぶ地域に起源すると言われていますが、ここから世界へと広がりさまざまな品種が生まれました。



スモモにはもう一つ起源があり、こちらはコーカサスからカスピ海にかけての地域が原産でヨーロッパスモモと言われています。ニホンスモモが「プラム」と呼ばれ、生食用として広く栽培されているのに対し、ヨーロッパスモモは生食のほか、乾燥させて種子を抜いたものが「乾燥プルーン」として親しまれています。
スモモは「酸桃」という漢字が当てはめられますが、厳密に言うと桃とは種が異なります。スモモは完熟すると日持ちが悪くなるので、市販されているものは完熟前に早どりしています。そのため酸っぱいというイメージが定着しているのでしょう。しかし完熟したスモモは皮が美しく色づき、果肉は甘くとてもジューシーです。そんな樹上のおいしそうなスモモの下で紛らわしいマネをしたら、泥棒と疑われても無理はないのかもしれませんね。
生食する場合皮はむかなくても食べられますが、大粒のものはかたいのでカットしたほうが食べやすくなります。追熟したものは身が柔らかく、ナイフを入れると崩れやすいのでやさしく扱います。種の深さまでナイフを一周入れてゆっくりひねって二つに割ると一方に種がついてきますので、ナイフの先で取り除きます。あとは適当に等分し、皮がかたければ皮と身の間にナイフを入れてカットしましょう。スモモは品種によって果肉の色が赤、黄、オレンジと異なりますので、いろいろな種類のスモモを組み合わせてお皿を彩ってみてはいかがでしょうか。

文:野菜ソムリエ 高野和子
アレンジ:国家検定一級フラワー装飾技能士 野田徳子


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